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佐藤珠代のよもやま話

佐藤珠代のよもやま話~最近の純金ジュエリー事情その5~

皆さま、こんにちは。
マチログ(machi blog7回目を担当するジュエリー業界40年以上の佐藤珠代です。2023年も終わりに近づき、今年最後のブログとなりました。

ジュエリー業界に長く身を置く私は特にゴールドが好きなので、手持ちのジュエリーのほとんどがゴールドです。
デザインに重きを置いているので、いわゆる宝石の付いているものはそれほど持っていないのですが、実はうん十年も前に仕事でイタリアに行ったとき、円高に加え金の暴落等もあり、日本には見られない変わったカットの色石のリングを2点思い切って購入したことがありました。
1つはピンクトルマリン、もう1つはシトリン。イタリアならではのボリュームたっぷりのリングで、中石に大ぶりの石を使ったデザインはとてもお気に入りでした。

ずっと大切に着けていたのですが、いわゆる爪留めでなく真ん中に芯を少し立て、あとは接着(糊付け)されている仕様だったのですね。
当時は作りに関する知識も薄く、何の心配もせず着けていましたが、あるとき指を見たら見慣れない光景が・・・。
そう、真ん中の色石が取れてなくなっていたのです・・・ショック!!
もちろん回りを探しましたが、何も見つからず・・・。よく考えたら、何かの集まり(コンサート???)で激しく拍手をした記憶が・・・。きっと、その衝撃で取れたのでしょう。
記憶では続けざまに2つの石を紛失したと思います。
何度か輸入元にお願いして石を磨いてもらい修理しましたが、ついにははあきらめて長い間放っておきました。

Have a good year

ある時ふと思い立ち、懇意にしているハワイアンジュエリーのデザイナーと職人に相談、ミニリフォームをお願いすることに。
真ん中のシトリンがついていた台座を取って、フォークリングのように真ん中が開いているデザインに変更。リングの側面にはハワイアン彫を入れてもらいました。
さらには取り外した真ん中の台座にバチカンを付け、彫を入れてペンダントに。裏側にはイニシャルも彫ってもらいました。
イタリアンジュエリーがハワイアンジュエリーに生まれ変わりました!!出来上がりは思った以上に素敵でゴージャス、大満足の結果となりました。

新しいデザインに作り替えることができるのも金の魅力のひとつです。
今年は金も高騰しなかなか手が届かなくなってしまいました。そのまま売るのも一案ですが、お手持ちのジュエリーをリフォームしてみるのも良いかと思いますよ。

さて、来年はどのような年になるのでしょうか。
私は来年もゴールドを身に着けて運気アップを目指したいと思っています。 皆さまもどうぞ良い年をお迎えください。今年1年ありがとうございました。